Return to site

ものづくりのための発想法一覧

少しでもよい設計解をつくりだす80の手がかり

 設計というのは「目的」に対して「設計解」を見出す、発見的行為ですね。でも、経験が浅いうちは設計解を見つけるとっかかりすらわからず困ってしまうことも多いです。近くに相談できる先輩や友人がいれば、そこからヒントを得ることもできます。しかしそうではない場合は、調べ回って、仮説立てて、何かしらの検証をして、そしてあーでもないこーでもないと「調査〜仮説〜検証」を手当り次第にやってしまって、開発のモチベーションがすり減ってきたり、開発資金がなくなってしまったり、そのチャンスが時間経過でなんでもなくなったりしてしまいます。

 ですから、限られた時間の中でちょっとでもいい設計解を見出すこと、「ものづくり発想力」を鍛えることが開発者の基礎鍛錬として大事になります。その近道が、これまでに色んな人が様々に試行錯誤して生まれてきた【発想法】を知り、使ってみることです。

 世に発想法の本はたくさんありますが、今回はものづくりでも使えそうな発想法がまとめられている2冊の本(※)から、自分のためのインデックスとして利用できるように発想法の一覧を作成しました。

 発想なんて運でしょ?と思ってしまうかもしれませんが、その運というものは「習慣」によって上げることが可能だと思います。そして習慣を別の言い方で表現すれば「継続すること」と言えるでしょう。これらの発想法の中から、自分にあうものを見つけ、それを使いこなせるだけで、ある一面での発想力が鍛え上げられるということが実現するでしょう。特に、コンピューターパワーを利用する「アルゴリズムに任せる」というやり方はこれから大きく活用できる可能性があり、今から使いこなせると強みになると思います。

※ 「アイデア大全」著:読書猿 / 「デザイン科学事典」編:日本デザイン学会